試合において最重要のサーブを習得!元日本一が教えるサーブのコツ

ショット
この記事を書いた人
山下晶平

23歳 兵庫県神戸市出身
早稲田大学スポーツ科学部卒業
5歳からテニスを始め、中学2年生の時に全国大会優勝
直後に血行障害、TFCC障害、イップスを経験
8年の時を経てテニス選手兼フリーコーチとして神奈川、東京を拠点に活動中

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この記事で解決できるお悩み
・サーブが安定しない
・もっと速いサーブが打ちたい
・サーブが崩れた時の修正法を知りたい

「サーブが上手く打てない」

「サービスゲームに自信が持てない」

「もっと楽にキープをして余裕を持ちたい」

このような悩みをお持ちではありませんか?

サーブは試合で勝つために必須のショットです

なのになかなか自信を持って打てない。

そんな方が少なくないと思います。

この記事では、そんな悩みを解決するためのサーブのコツや修正法を詳しくまとめました。

記事を読み終えると、サーブゲームに自信を持つことができ、有利に試合を進められるようになります。

サーブを上手く打つコツ

ここではサーブを上手く打つコツをまとめていきます。

ご自身に当てはまるものをピックアップしていただき、改善に役立てていただけると嬉しいです。

なかなかすぐに身につくことは難しいですが、辛抱強く取り組みましょう。

1、打点を高くする

サーブは打点が高いだけでメリットがたくさん得られます。

・ネットをしにくい

・サービスボックスに収まりやすい

・ラケットヘッドが走りやすくなり、威力が向上する

・窮屈さがなくなり、力みにくくなる

・体重がボールに向かうので、身体が倒れず球が安定する

などです。

打点を高くするだけでこれだけのメリットがあります。

打点が低いと上記のメリットの逆のことが起こりやすくなってしまいます。

僕の経験ですが、自分は高い打点で取れていると感じていたのですが、更にこれでもかというぐらい高いところで取れるようになってからサーブが劇的に良くなりました。

高いところで取れるようになると打点を調節する必要がなくなり、緊張した場面でも振り切れるようになります。

最初空振りをしてもいいので、極端に高いところで取ってみる練習をするのもおすすめします。

2、トスを上げた手をギリギリまで残す

サーブにおいて、非利き手のあり方がとても重要になります。

トスを上げた時も非利き手を上に伸ばして綺麗なトロフィーポーズが取れると、タメがうまれてボールにエネルギーを加えやすくなります。

非利き手をしっかり出すと利き手の力がいい具合に抜けやすいです。

そこから左手を残してあげることで身体が前に倒れることも防止することができます。

非利き手は軽視されがちですが、実はとても大切なので是非意識してみてください。

3、タメをつくる

脚は寄せるタイプと、そのままのタイプがありますが打ちやすい方でよいです。

脚を寄せると地面を蹴る力が強くなり、ボールの威力も出しやすいが安定しにくくなる

脚を寄せないと安定はしやすいが、威力が出しにくい

と言われていますが、プロの選手でどちらでも上手く打てている選手はたくさんいますし、そんなにめちゃくちゃ変わるわけではないので自分に合う方を選びましょう。

どちらにしてもひざを軽く曲げてエネルギーを溜めてトロフィーポーズを作ります。

そこから溜めた力をボールに向かって解放すると身体全体の力がボールに伝わります。

脚を使わないと手打ちになってしまい腕で無理やりスイングすることになるので力んでしまい、上手くいきにくいです。

タメをつくり、その力をスイングにプラスすると楽にスピードを出せます。

4、身体を起こす

身体が倒れてエネルギーが下方向にいっている人が、とても多いです。

ほとんどといっても過言ではありません。

エネルギーを下方向にしてもサーブが入るのは200cm以上ある人です。

打った後も身体がくの字にならず、起き上がってる状態にしましょう。

倒れないコツとしては、

・非利き手を残す

・顔がボールに向かうようなイメージを持つ

などが良いです。

トロフィーポーズで溜めた力をボール側に(上方向に)解放しましょう。

5、腕、肩、肩甲骨を大きく使う

腕が縮こまってしまいスイングが小さくなるケースもとても多いです。

スイングが小さくなってしまうと威力を出すことはできません。

1、トロフィーポーズで窮屈にならずゆとりを持つ

2、肩にラケットをかつぐようなイメージでラケットダウン

3、肘が上にあがる

4、打点を高くとる

5、ヘッドを走らせる

の順番で行ってあげるとスイングが大きくなりやすいです。

6、ラケットヘッドを走らせる

ラケットヘッドを走らせることによってボールに威力を出せます。

回転をかけるためにもヘッドを走らせることは必須になります。

よくプロネーションを重要視される方がいますが、プロネーションはとても高等な技術です。

難しいし身体にも負担がかかるので、自信を持ってサーブを打てるようになるまではおすすめしません。

プロネーションしなくても、手首のスナップを利かせる程度で十分です。

ラケットヘッドを走らせるためには打点を高くする必要があるので意識してみてください。

自信を持って打てるようになったら、プロネーションも意識していきましょう。

 

回転系サーブのコツ

ここではスライスサーブとスピンサーブのコツを紹介していきます。

あのフェデラー選手が

「試合で一番重要なショットはセカンドサーブだ」

と言っています。

セカンドサーブが安定すると自信を持ってファーストサーブを打てる

ファーストサーブが良いとサーブゲームを楽にキープできる

楽にキープをできるとリターンゲームで思い切って打てる

といった具合になり、試合を優位に進めるために必須のショットです。

自信を持ってサービスゲームに臨める回転系サーブを習得することに役立てられると、嬉しいです。

 

スライスサーブ

スピンサーブよりはスライスサーブの方が基本的には打ちやすいとされているので、まずはスライスサーブの習得をおすすめします。

いろんな球種が打てた方がいいかもしれませんが、中途半端にいろいろ習得するよりは一つを自信もって打てるようになるのが良いです。

 

打点を高くする

繰り返しになりますが最重要なのでもう一度書きます。

打点が低いといいスライスサーブは打てません。

ヘッドが走らないためです。

回転系サーブはボールをこするイメージですが、ヘッドが走らないとボールをこすることができません。

高いところで取ってヘッドを走らせて強いこすりで変化形にしたり、少しのこすりで威力のあるスライスにしたり調整しましょう。

 

ラケットを外に出す

スライスをかけたいと思ってラケットを内側に巻き込んでしまう方がとても多いです。

こうすると回転はかかるのですが、回転だけになってしまい伸びはうまれません。

また身体が回りやすくなるのでミスにも繋がりやすいです。

打つ方向と逆の方向にラケットを出すの?

と思われるかもしれませんが、ボールの右側を打てばラケットを外側に出してもコートの方に飛んでいきます。

 

思い切ってスイングする

どうしてもセカンドサーブになると

「入れなければいけない」

と思いスイングスピードを遅くしてしまうことが多いと思います。

しかし、それでは緩い無回転の球になります。

回転はスイングが速いほうがかかりやすいです

いきなり試合でセカンドサーブを思い切って打つのは難しいと思うので徐々にで大丈夫です。

しかし慣れてくるとスイングしない方が怖くなります。

プロの選手でセカンドをゆっくり振っている選手はいませんよね。

思い切って振るだけの状態をつくってあげると、逆に調節する必要がなくそこに集中できるため迷いがなくなります。

セカンドサーブを振り切れるようになるだけでワンランク上にいけます。

 

スピンサーブ

スライスサーブを習得できたら、スピンサーブも是非習得してください。

たまにスピンサーブの方が打ちやすいという方もいるので、その場合はスピンサーブから取り組んでも良いです。

スピンサーブが難しい理由はフラットサーブと打ち方が違うのと、体格がない分打てたとしても相手のちょうどいい高さになりやすいことが挙げられます。

ここではその難しさを克服するためのコツを紹介します。

 

打点

打点は今までと違い頭上から少し後ろの間で低めになります。

フラット、スライスと打点を高くしようと言ってきましたが、打点が高いとスピンサーブは打てません。

ボールが当たってから更に上の方向にスイングするためです。

また、打点が前になってしまっても上にスイングできなくなってしまうので、気持ち後ろぐらいが良いです(後ろ過ぎると力が伝わらなかったり、腰に負担が来ます)。

肘が曲がりラケットも横向きの状態でインパクトし、それを右上に抜くようなイメージを持ってください。

 

身体の横向きをキープ

「スピンを打ちたいけどスライスになってしまう」

こういった方は打つときに前を向いてしまっていることが多いです。

身体が少しでも前を向くとラケットが上ではなく前方向にいくためです。

スピンサーブは身体の横向きが命です。

スピンサーブを打とうと思ったら、これでもか!というぐらい身体の横向きをキープして上にスイングするようにしてみてください。

少しでも身体が前を向くとスライスになりやすいです。

 

ボールの飛びを邪魔しない

これはボールを跳ねるようにするためにとても大事なことです。

スピンサーブは上に向かってスイングするので、どうしてもオーバーフォルトを恐れて面をかぶせてしまいやすいです。

しかし、それではボールが跳ねずに相手のチャンスボールになってしまいます。

オーバーを恐れずしっかり飛ばす。

それを回転で落とすイメージを持つと、跳ねるスピンサーブを打てます。

また、緊張したときにもこの打ち方が身についていれば調整する必要がないので迷いなく振ることができます。

 

サーブが崩れた時の修正法

ここではサーブが崩れた時や調子の悪いときの修正法をまとめました。

サーブはどのショットよりも調子の波があると思います。

今までコツを書いてきましたが、どれだけ緊張してもこれなら入るというサーブを持っておくのも非常に大事です。

焦らず少しずつ自信を持って打てるようになっていきましょう。

1、ルーティンを決める

ルーティンとは決まった時ににやる一連の動作のことです。

イチロー選手は「バッターボックスには必ず右足から入る」「バットを立て、バックスクリーン方向に構える」ということを毎回行っています。

テニスでは「ボールを何回つく」や「ガットをいじる」などがわかりやすい例かなと思います。

同じ動作を毎回することによって気分を切り替えたり、集中できる効果があります。

自分なりのルーティンを決めてリズムをもってみてください。

 

2、腕、肩に力が入っていないか

腕や肩に力が入っていると、可動域が狭くなりスイングスピードも出にくくなります。

サーブを打つ前に肩の上下運動や腕揺らし、深呼吸をしてできるだけ腕を柔らかくしてしなりやすくしてあげてください。

流れが悪いときはポイントが終わってからすぐに次のポイントにいこうとせずに、ポイント間の20秒をしっかり使って落ち着くことも意識してみてください。

 

3、打点と体勢とボールの当たる位置の確認

この3つを適切にできると、だいぶボールは安定すると思います。

先ほどのコツのところでも述べた、

高い打点で取る

身体を起こす

を意識するのに加えて

ラケットの真ん中もしくは少し上にボールを当てる

ことも意識してみてください。

打点や体勢が良くても、ボールがラケットの根元に当たってしまってはいい球はいきません。

当然じゃんと思われる方もいると思いますが、根元で当たってる人が実はめちゃくちゃ多いです。

この3つをしっかりできていると、安定感がすこぶる良くなります。

 

4、目線が残っているか

身体が倒れる原因として目線が離れることが挙げられます。

目線が前を向くだけで身体は開きやすくなり、目線が落ちると頭も落ち身体も倒れます。

それだけ目線は大きな影響を与えます。

逆に言うと目線が残っているだけで身体が安定し、体重もボール側に乗せられるようになります。

打点に目線を残し、打ち終わってからボールを見るようにしてみてください。

 

まとめ

サーブはポイントの始めとなる非常に大切なショットです。

狙えるスペースも小さいため、緊張してしまうことも多いと思います。

まずはその緊張を受け入れてあげましょう。

プロの選手でもダブルフォルトを量産してしまう時があります。

フォルトすることがあって当然です。

そういった気持ちを持って自分を抑え込まずにこの記事の内容を実践していただけたらと思います。

サーブを上手く打つコツ
1、打点を高くする
2、トスを上げた手をギリギリまで残す
3、タメをつくる
4、身体を起こす
5、腕、肩、肩甲骨を大きく使う
6、ラケットヘッドを走らせる
 回転系サーブのコツ
スライスサーブ
・打点を高くする
・ラケットを外に出す
・思い切ってスイングするスピンサーブ
・打点
・身体の横向きをキープ
・ボールの飛びを邪魔しない
サーブが崩れた時の修正法
1、ルーティンを決める
2、腕、肩に力が入っていないか
3、打点と体勢とボールの当たる位置の確認
4、目線が残っているか
多くなりましたが、一つずつこなしていただけると嬉しいです。
これらを意識しながら量を積み重ねると自信を持ってサービスゲームに臨めるようになります。
肩やひじは怪我しやすいので、是非ストレッチも少しでもいいので行ってみてください。

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